様々なマクロレベル構造を検討し、当ゲームに最適なものを評価
https://www.youtube.com/watch?v=D0XeUdS8vqU
リサーチ
１．ステルスジャンルのレベルデザインリサーチ
- ステルスジャンルや類似のゲームメカニクスを持つ作品のリサーチ
- 同ジャンルにおける空間レイアウトの分析
- 当プロジェクトで活用可能な各種レベルデザイン構造の検討
- 選定した構造がゲームの世界観に適合しているかの検証
- これにより、チーム全体で一貫した制作が可能なマクロゲームループの構築に寄与
『Dishonored 1＆２』のレベルデザイン構造に関する私のリサーチ抜粋
２．建築調査
- 本ゲームは1960年代の地中海パラッツォを舞台としている
- 地中海パラッツォとその改修に特化したHarvardのオンライン建築コースを受講
- 収集した情報をまとめ、レベルデザイナーと環境アーティスト向けにプレゼンテーションを実施
- これにより、よりリアリティがあり没入感のある環境再現のための包括的な空間理解を得ることができた
建築プレゼンテーション抜粋：
建築理論家 Rudolph Wittkower によるパラッツォのフロアプラン
プランニング
１．モジュール型建築ブロックシステム
- 3C（キャラクター、カメラ、コントロール）が確定後、ジムレベルでプレイヤーキャラクターの各種メトリクスを取得
- そのメトリクスを元に、モジュール型ブロックシステムへ変換
- このシステムは全レベルデザイナーで活用され、一貫した制作を実現
- 環境アーティストはブロックメトリクスを基にアートアセットを制作
- 各ブロックは、ゲームプレイ機能に応じたカラーコードが付与
メトリクステストレベル＆モジュール型建築ブロックシステム
２．ゲームフローの確立
- まずプレイヤーは目的地に向かい、その後3つの出口のうち1つから脱出可能
- このフローマップは、プレイヤーの主体性を促しつつ、プレイ時間の延長も狙う
- マップの流れが自然に目的地へ誘導し、探索意欲を刺激する
- マップの冒頭部分は、チュートリアルセクションとして直線的に設計されています。
- ノード間の経路は、各ミッションに合わせて接続・切断可能で、これがレベル設計の特徴
ミッション1のフローマップ（私作）
ブロックアウト制作と反復改良
ブロックアウト作成と改良の反復改良
- ゲーム全体のプレイスペースの3分の1に相当するゲームプレイについて、コンセプト策定、ブロックアウト構築、そして反復改良を担当（A.I.配置と機能保証を含む）。
- アートパス中は、ゲームプレイの機能維持に努め、各エリアで使用するアートアセットの方向性について提案しました。
担当したガーデンハウスの反復改良プロセス
担当したフロントガーデンの反復改良プロセス
担当した展示室の反復改良プロセス
２．プレイテスト
- COVID-19隔離期間中に大半のプレイテストを実施したため、レベルデザイナーは創意工夫が求められました。
- ヒートマップ、リモートプレイテスト、ストリーミング、ビデオキャプチャ、アンケートを活用してデータを収集し、そのデータを基にレベルの反復改良を行いました。
- レベルデザインスーパーバイザーとして、全体のゲーム体験に細心の注意を払い、担当エリアに留まらず全体をチェックしました。
プレイヤーが行う重要なアクションを含む、受動的なヒートマップデータの収集
大学評価
”「Ronnyは、レベルデザインスーパーバイザーとしての役割で、チームから非常に高い評価を受けています。彼は常に積極的にメンバーに声をかけ、支援の必要性を確認し、フィードバックにも柔軟に対応しています。仕事の質は高く、プレゼンテーションも優秀。さらに、彼は自分の担当外でも積極的にサポートし、他のメンバーにも協力を促すほか、ゲームの声優のキャスティングと収録の手配も行いました。多少の改善点として、コミュニケーションの向上が挙げられますが、全体として彼は最高のゲーム制作を目指す素晴らしいチームメンバーだと評価されています。
— ブレダ応用科学大学3年次評価委員会
Ronnyはこのプロジェクトで際立った成果を上げ、インターンシップに十分な準備ができていると判断されました。なお、作業時間の管理には注意が必要ですが、好きだから働く姿勢は評価に値します。正直なところ、彼を採用しない企業はあり得ないと強く推薦されます！」
9.7/10
成績点数